なんの変哲も無いNotesアプリのフレームをわざわざつくる その1

このシリーズ、2019年に「その1」「その2」を出したまま、シリーズ意図も明かさないまま、しばらく続きを書きそびれていました。

2021年に、9月の「テクてくLotus技術者夜会」でのトークを打診された際に、
(そうだ、中途だったあの作文を、この機会にまとめてしまえ~)
と、続きを加えて発表させていただきました。

本作文は、その発表スライドを掲示するという形をとらせていただきますが、そんなわけで、「その3」と称しておきながら、スライドは「その1」「その2」の内容も含む"全部入り"です。


テクてくLotus側で用意されたものですが、すでに動画があります。
当日の夜会のリプレイ動画が公開されていて、最初が私のトークとなります。
動画とスライドには少々差異があり、スライドの方は夜会後に一部手直ししています。

改めてまとめますと。。

ひとつには、「フレームセット化したように見えないフレームセット化」というのをやりました。
これは言ってみれば私のこだわり遊びなので、別にまねていただく必要はないかなと。ただでさえ、昔のDBアプリはデザインの古さを指摘されがちなところ、そのままの見た目を保ってフレームセット化する必要は薄く、レイアウト・デザインについてはそれぞれでよいと思います。

もうひとつは、元のDBアプリの設計名をいっさい指定しない形で設計要素を追加しました。
つまり、いちど「フレームセット」「ページ」「アウトライン」のセットを作ってしまえば、
他のDBアプリでも
  • 作成したセットの各設計要素をそれぞれコピーしてDBアプリに挿入
  • 起動時にこのフレームセットで開くようアプリケーションのプロパティで設定を変える(P.22ご参照)
これだけで、すぐにフレームセット対応できます。
また、このセットを設計テンプレート化しておくことでフレームについてはデザイン変更などを統一感のあるメンテナンスができる、かもしれません。


なお、最近のNotesやNomadには、古いDBアプリをモダナイズする機能が実装されるようになりました。デザインの刷新という意味では、今はそちらを使った方がいいのかな、私のこのやり方にもまだメリットはあるのかな、はたまた併用できるかな?は機会があったら確認したいと思います。