Notesのヘルプをしていて、過去に何度かユーザーさんからこんな相談がありました。

「すみません、さっき間違えて依頼書の受付ボタンを押しちゃって。。
 なんとか元に戻せませんか(泣)」

「受付ボタン」と書いた処は「申請ボタン」「承認ボタン」「却下ボタン」の場合もあります。
いずれにせよ、間違えてボタン/アクションをクリックし、文書に不要な変更を加えてしまった、という相談内容。
依頼書を最初から作り直してもらってくださいよ、と云いたいところですが。

他のサーバーと複製している場合、
その文書はまだ、複製先のサーバーでは変更されてない可能性があります。

こうした場合、あんまりスマートではないですが、急いで、こんな手を使うことがあります。

複製先サーバーのDBで、その依頼書がまだ消えてなかったら、
その文書を複数回更新する。

元のサーバーで保存された日時より新しい文書更新日が設定されることで、
定期複製の際に変更されるのを免れ、かつ元のサーバーでもデータが復活します。

更新方法は、文書を編集で開いて保存するよりは
文書のプロパティ上で「文書を読めるユーザー」の「読者以上すべて」のチェックを、外して、またつけることが一番手っ取り早い。


さてと。ここまでの方法は前項の記事とおんなじですが、注意点があります
Notes慣れしている方はお気づきかも知れません。
このあと複製されると、「元のサーバーで受付された文書」と「別のサーバーで更新された文書」は、競合します。
競合の際に後者の文書が優先されるようにし、逆にならないよう気をつけたい。

競合で優先されるためには、更新回数がより多い必要があります。
たとえば、「読者以上すべて」のチェックを、外して、またつける作業は、何度か繰り返すほうが無難。

元の「受付ボタン」の処理の中には、文書の保存が複数回入っている場合もあります。
(NotesDocument.save と NotesUIDocument.saveが両方入ってるなど、状況は様々)
過去に対応の際、「読者以上すべて」のチェックを、外して、またつける回数が少なくて競合負けしてしまった経験があります。

確実を期すなら文書プロパティで更新回数がより多いのをご確認下さい。

定期複製後に、元の文書が競合負けしてぶら下がった表示になっているのを確認したら、これはあとで削除してください。

たとえ競合で負けたとしても、この方法はそれなりに有効です。
元の状態の文書が残るので、比較して違う点を改めて割り出せます。
正確を期すのであれば、ビューの書き出しメニューで両者をStructured textで出力し、
相違のあるフィールドだけ競合の勝ち文書側を変更するなど。

また、「受付ボタン」に伴って既に相手の方に受付案内メールなどが飛んでいる場合がありますが、これの訂正案内などの人的対応は、相談者の方にお願いしておくのを忘れずに。

この方法は、顧客先のポリシーによっては好ましくない場合も多いでしょうし、
設定やタイミングによってはうまくゆかない場合もありえますので、
実施前には、別のバックアップもとっておくことをお勧めします。